脳卒中後の言語障害と家族

query_builder 2024/04/17
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脳卒中の後遺症の一つに失語症があります。通常、言語を司る領域は左側頭葉に位置しており、脳出血や脳梗塞がこの領域に影響を与えると、言語障害が生じます。具体的には、言葉が出てこない、物の名前を思い出せない、間違える、文字が読めないなどの症状が現れます。また、自分の感情や思いを正しく言葉にすることが難しくなります。


自宅での生活を送る場合、家族はこの失語症の後遺症について理解し、サポートする必要があります。そのためには、言語聴覚士によるリハビリが不可欠です。


私の父も自宅介護の初期に訪問リハビリを受け、言語聴覚士による訓練を受けましたが、いくつかの問題が発生しました。以前のブログでも述べましたが、多剤投与による認知機能やADLの低下により、父は言語聴覚士の指示を理解できず、不機嫌になり攻撃的になることがありました。その結果、訓練の効果が得られなかったため、訪問リハビリを中止することになりました。


リハビリは発症後できるだけ早い段階で行う必要がありますが、個々の症状を見極め、改善の優先順位をつけることが重要です。まずは、ADLの質を向上させるための機能訓練や、多剤投与の見直し、水分摂取量の増加、食事内容の改善などが重要です。


その上で、本人がしっかり会話できるようになりたいという強い意志が必要です。家族が心配して、あれこれ指示や考え方を吹き込んでも、最終的には本人の治療への意欲が最大の改善効果をもたらすものと思います。

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脳活センターきぼう氣功整体院

住所:千葉県東金市田間2丁目61-1

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